中国ジャイアントパンダ保護研究センターを紹介！パンダ基地はどこにある？

地球上に生息するパンダのほとんどは、中国で暮らしています。

そんな中国でパンダの繁殖や研究をおこなっている施設がパンダ基地です。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターをはじめとするパンダ基地は、どこにあるのでしょうか。

中国のパンダ基地

中国でパンダを保護するために繁殖や研究をおこなっている施設は、パンダ基地と呼ばれています。

パンダ基地は大きく分けて2種類あります。

国が管理している中国ジャイアントパンダ保護研究センター（CCRCGP）、そして四川省が管理している成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地です。

エマ

成都基地は四川省の管理なんだね。

国が管理している中国ジャイアントパンダ保護研究センターは、野生のパンダが生息している四川省に複数の基地があります。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターの基地

・都江堰基地
・雅安碧峰峡基地
・臥龍神樹坪基地
・臥龍核桃坪野化訓練基地
・北京基地（2024年運営開始）

パンダの繁殖だけでなく、飼育下のパンダを野生に戻すプロジェクトなど、様々な取り組みをおこなっています。

トミー

2024年には北京にも基地ができるよ。

都江堰（とこうえん）は、世界遺産がある町として有名です。

名前の由来となっている水利施設・都江堰、そして歴史的な建築物が集中する青城山があります。

そんな都江堰にあるパンダ基地は、熊猫楽園の通称で一般開放されています。

観光客が訪れやすい場所ですが、それほど混雑しているわけではありません。

都江堰基地では、怪我しているのが発見されて保護された野生のパンダや、体が弱まった高齢のパンダをサポートする体制が整っています。

雅安（があん）は四川省西部に位置していて、成都市内から離れたところにあります。

観光客がほとんどいないため、ゆっくり落ち着いてパンダを見ることが可能です。

上野動物園で生まれたシャンシャンが暮らしていることでも有名です。

なお、雅安碧峰峡基地はパンダの飼育を2日間体験できるボランティアプログラムを実施しています。

ほかではできない貴重な体験をしたい方は、チェックしてみましょう。

臥龍（がりゅう）は都江堰からさらに西、汶川県（ぶんせんけん）に位置しています。

上野動物園のリーリーとシンシンは臥龍の出身なので、日本のパンダにも縁があります。

観光地として有名な都江堰基地や成都基地と比べるとエリアが狭く、短い時間で多くのパンダを見ることが可能です。

また、臥龍神樹坪基地にはパンダの剥製などが展示されている博物館が併設されています。

2008年の四川大地震の影響で閉鎖した旧臥龍基地の跡地に再建されたのが、臥龍核桃坪野化訓練基地です。

臥龍核桃坪野化訓練基地では、飼育下のパンダが野生に戻るための訓練がおこなわれています。

一般開放はされていないため、観光客がパンダを見ることはできません。

ちなみに、臥龍神樹坪基地との距離は約17kmです。