不思議で魅力的な動物であるパンダが世界に発見されてから、わずか150年ほど。
その150年の間、パンダと人の関係はどのように変化していったのでしょうか。
本書はそんな「パンダが来た道」を学べる1冊です。
概要
タイトル | パンダが来た道 人と歩んだ150年 |
価格 | 2640円(税込) |
著者 | ヘンリー・ニコルズ(著)/ 遠藤秀紀(監修)/ 池村千秋(翻訳) |
発売日 | 2014年1月25日 |
出版社 | 白水社 |
本書では、パンダが世界に発見されてから今に至る150年が紹介されています。
世界の人気者になったパンダが、保護の対象や外交の手段など、様々な顔を持つことになった歴史的な経緯を学べます。
パンダのヒストリーを体系的に知りたいという方は必読です。
パンダのヒストリーを学ぼう!
内容
第1部 未知の動物
第1章 極上の白黒のクマ
第2章 皮と骨
第3章 狩りの始まり
第4章 生け捕り作戦
第2部 象徴としての動物
第5章 共産主義国の「商品」
第6章 野生動物保護の顔
第7章 お見合いの政治学
第8章 第二の障害
第3部 保護される動物
第9章 大統領のパンダ
第10章 野生のパンダたち
第11章 飼育下での研究
第12章 未来へ
遠藤秀紀さんによる解説も載っているよ。
レビュー
パンダが来た道がわかるよ。
トミーです。
本書は無名だったパンダという動物が世界に知られていく、わずか100年ほどの軌跡、「パンダが来た道」を紹介する1冊です。
著者は進化生物学の博士号を持っている、イギリスの科学ジャーナリスト。
多くの研究や論文を引用し、事実に則したヒストリーがまとめられています。
中国で発見されたパンダは世界中で人気者となり、野生保護の対象や外交の手段になっていきました。
その大まかな歴史自体は調べればすぐにわかる内容ですが、本書の魅力は一つひとつのトピックに込められた、情報の密度にあります。
例えば、1869年にフランスの宣教師アルマン・ダヴィドがパンダを発見したというトピックでは、ダヴィドの日記をもとに当時の情景が詳しく描写されています。
ダヴィドがどのような活動をしていたのか、どのようなルートを移動したのか、そして当時の国際情勢など、ほかでは知れない内容が満載です。
パンダの歴史に思いを馳せたい方に、おすすめの1冊です。
まとめ
・パンダの歴史150年を紹介
・未知の動物
・象徴としての動物
・保護される動物
パンダが人と歩んだ150年を知ろう!