パンダは愛らしい姿で人気の動物ですが、その体温や体温調節の仕組みについてはあまり知られていないのではないでしょうか。
実はパンダの平均体温は、私たち人間とほとんど変わりません。
本記事では、パンダの平均体温や、赤ちゃんパンダがどのように体温を調節して成長していくのかについて詳しく解説します。
パンダの平均体温
パンダの平均体温はおよそ36.5℃で、人間の平熱とほとんど同じです。
ただし、成長段階によって違いがあり、赤ちゃんパンダの体温はやや高めの37度前後で推移します。
そもそもパンダも人間も同じ哺乳類であり、代謝によって体温を維持する恒温動物です。
恒温動物は環境温度の変化に関係なく、一定の体温を維持するためにエネルギーを使います。
哺乳類の多くは、36〜39℃程度の体温を持っており、パンダと人間の体温が近いのもそのためです。
哺乳類 | 平均体温 |
---|---|
犬 | 約38~39度 |
猫 | 約38~39度 |
鶏 | 約41~42度 |
馬 | 約37~38度 |
チンパンジー | 約37度 |
また、飼育下のパンダは、成長に応じて体温の測定方法が変わります。
生まれたばかりの赤ちゃんパンダは、細いコード状の体温計をお腹の下に差し込んで、体温を測定します。
しかし、日に日に毛が生えそろっていくため、成長に応じてまだ毛が生えていない脇の下、肛門と、測定する場所が変化していきます。
人間の体温とそれほど変わらないよ。
赤ちゃんパンダの体温調節
生まれた直後のパンダは自力で体温を維持することが難しく、主に母親の抱擁によって体温を保ちます。
また飼育下では、赤ちゃんパンダの健康を確認するために、時折母親から離して預からなければなりません。
その際は赤ちゃんパンダの体温や呼吸状態を確認しながら、保育器の設定温度を調整します。
生後1か月ほどで体毛が生えそろうと、少しずつ自分で体温調節ができるようになります。
このように赤ちゃんパンダは、母親のサポートや人工的な管理を経て、徐々に自立していくのです。
赤ちゃんパンダは、自力での体温調節が難しいんだね。
まとめ
・パンダの平均体温は約36.5度
・赤ちゃんパンダの平均体温はやや高い
・生まれた直後は自力で体温を維持することが困難
・飼育下では、保育器の設定温度を調整してサポート
パンダの平均体温は36.5度前後だよ。
<参考資料>
・知らなかった!パンダ─アドベンチャーワールドが29年で20頭を育てたから知っているひみつ─
・アドベンチャーワールド公式Facebook
・レファレンス協同データベース
・産経ニュース