神戸市立王子動物園には、タンタンというパンダがいます。
タンタンは、神戸に来てから20年以上経つベテランパンダ。
長く愛されている、タンタンの魅力や特徴を紹介します。
タンタン(旦旦)のプロフィール
性別 | メス |
中国名 | 爽爽 |
誕生日 | 1995年9月16日 |
出生地 | 中国(旧臥龍基地) |
父母 | 父:振振 母:冬冬 |
居住地 | 神戸市立王子動物園 |
現在、王子動物園に唯一いるパンダです。
2000年に来園してから、神戸の方たちに20年以上愛されてきました。
ほかのパンダと比べて、手足が短いのが特徴的。
中国への返還が決まっているため、タンタンと会えるのはあと少しです。
タンタンは高齢なので、体調が優れない際は観覧が中止になることもあります。
震災復興を願ってやってきた
1973年、神戸は中国の天津と友好都市提携を結びました。
神戸で開催された博覧会「ポートピア’81」では、中国からやってきた2頭のパンダを王子動物園の飼育員が担当しています。
その後、1995年に阪神淡路大震災が発生。
震災復興に取り組む神戸のために、王子動物園でパンダの日中共同研究が実現しました。
タンタン(旦旦)という名前には、「新しい世紀の幕開け」という意味が込められています。
神戸市の竹を食べる
タンタンには1日6回、エサが与えられています。
タンタンが食べている主食の竹は、神戸市北区淡河町のものです。
ポートピア’81に中国からパンダが来た際に、品質管理の観点から淡河町の竹が与えられたのが始まりです。
その実績から王子動物園では、パンダに淡河町の竹を与えています。
サトウキビジュースがお気に入り
タンタンはサトウキビジュースがお気に入り。
サトウキビジュースに混ぜて、薬を与える時もあります。
ハズバンダリートレーニング
ハズバンダリートレーニングは、医療行為や健康管理のためのトレーニング。
タンタンは、世界的に見ても高い能力を持っていて、様々な検査ができます。
体調管理が最優先
当園のHPの最新のニュースにもありました様に、これまでの検査の結果、たんたんさんに加齢による心臓疾患の症状が見られる事が分かりました。
— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) April 19, 2021
この報告を聞き、皆さんとても不安に思われていると思います。#王子動物園 pic.twitter.com/CkDtg01AwX
2021年、タンタンが心臓疾患にかかったと発表されました。
タンタンの体調管理を最優先に、観覧が中止になる日もあります。
来園前に公式サイトから情報を得ておきましょう。
【体験談】タンタンの思い出
タンタンの思い出を聞いてみよう!
Uさん(兵庫県在住/40代/男性)の思い出
私は、兵庫県神戸市生まれの社会人です。小さい頃はよく両親に連れられて、王子動物園に行ったものでした。
私はパンダが非常に好きで、いつも癒されています。
現在、王子動物園にいるパンダはタンタンだけです。
「なぜ、中国のパンダが神戸にいるの?」とよく問いかけたものでした。
王子動物園にはこう書いてありました。
「ポートアイランドの完成を記念して、中国の天津動物園からはるばるやってきた」そうです。
それが、先代のジャイアントパンダではないかと思います。
※ポートピア’81で、中国から借り受けたパンダが展示されていました。
その後、皮肉にも阪神淡路大震災が発生し、多くの施設が崩れ去りました。
震災復興に取り組んでいる神戸市民や子供たちの夢のためにという思いから、中国と神戸で共同研究を現在に至るまで励んでいるそうです。
タンタンは元気なメスで、おいしそうに竹の葉をムシャムシャ食べています。
飼育員にもじゃれついて、離れようとしません。
非常に愛らしい姿がそこにはありました。
外交上中国とは折り合いのつかない場面がありますが、パンダを通じて動物愛だけは一緒であることを望みたいと思っています。
神戸市立王子動物園で見られるパンダは?
王子動物園で飼育されているパンダは、現在タンタン1頭です。
王子動物園について知りたいと思ったら、次の記事を見てみましょう。
まとめ
・神戸に来て20年以上
・震災復興を願ってやってきた
・ハズバンダリートレーニングが得意
・体調管理のため、観覧中止になることも
タンタンは王子動物園にいるよ。