白黒模様がトレードマークのパンダですが、全身が白い珍しい個体も発見されています。
「まるでシロクマ(ホッキョクグマ)?」と思ってしまいますが、確認されたのは突然変異で生まれたアルビノの個体です。
真っ白なパンダがどのような姿をしているのか、さっそく見てみましょう。
野生の白いパンダが撮影される
パンダは、白黒の姿が特徴的な動物です。
しかし、2019年に全身真っ白なパンダが確認されました。
確認された場所は、四川省の臥龍自然保護区。
野外に設置された赤外線カメラが、白いパンダを撮影しています。
撮影された白いパンダは、外的特徴からアルビノの個体と見られています。
体毛や爪が白く、目は赤いよ。
四肢が金色に変化
同一の個体は2020年にも確認され、その時は四肢が金色になっていました。
ちなみに、パンダはアルビノのほかに、茶色い姿の亜種が存在しています。
白いパンダも茶色いパンダも、珍しい個体であることは間違いありません。
アルビノ個体の性別はオス
臥龍自然保護区で発見された世界で唯一のアルビノのパンダは、継続的に研究が続けられています。
2023年、アルビノのパンダの糞からDNAを分析した結果、性別がオスだと判明しました。
アルビノとは?
体毛や皮膚が白いアルビノの個体は、多くの動物で確認されています。
アルビノは、先天性白皮症などと呼ばれる遺伝子疾患です。
先天的にメラニンが欠乏していて、体内で色素の合成ができません。
日光に弱いなどの特徴があり、場合によっては生活に支障をきたします。
四川省で確認されたアルビノのパンダの場合、生存する上で大きな影響はないようです。
アルビノは突然変異によって発現する個体で、ホワイトタイガーのような白変種とは異なります。
いろんな動物にアルビノの個体がいるんだね。
まとめ
・白いパンダがいる
・突然変異「アルビノ」の個体
・2019年に初めて撮影された
・白変種とは異なる
全身が白いアルビノの個体がいるよ。