かたい竹を噛み砕く、丈夫な歯をもっているパンダ。
パンダの口には何本の歯が生えているのか、知っているでしょうか?
人間との比較や、パンダの歯が生え変わるタイミングなど、徹底解説します。
パンダの歯は42本
パンダは歯が何本あるの?
全部で42本の歯があるよ。
パンダの歯は、生えそろうと42本になります。
上顎に門歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯5本の21本。
下顎も同様で、あわせて42本になります。
特に竹を食べるために発達した後臼歯は、人間の7倍ほどの大きさ。
ちなみに、人間の歯は全部で32本です。
人間より歯の数が多いんだね。
生後7か月頃から永久歯に生え変わる
歯が生え変わることってあるのかな?
生後7か月頃から永久歯に生え変わるよ。
パンダは人間と同じように生涯に一度、歯が生え変わります。
このように成長期に一度だけ乳歯から永久歯に生え変わることを、二生歯性(にせいしせい)といいます。
種類 | 特徴 | 動物 |
---|---|---|
二生歯性 | 乳歯から永久歯に生え変わる。 | ヒト、イヌなど。 |
一生歯性 | 1組の歯が伸び続ける。 | ネズミ、リスなど。 |
多生歯性 | 何回でも生え変わる。 | サメ、爬虫類など。 |
パンダの歯は42本ですが、乳歯の数は24本しかありません。
生後3か月頃から乳歯が生え始め、7か月頃から永久歯に生え変わります。
24本の乳歯が抜けて、42本の永久歯が生えそろうのと同時に、竹を食べ始めます。
人間と同じように歯が生え変わるのか~。
パンダの歯には自己修復機能がある
パンダの歯には自己修復機能が備わっているよ。
2019年、中国科学院金属研究所でパンダの歯には自己修復機能が備わっていると発見されました。
パンダの歯のエナメル質には、高密度のミネラル質が含まれています。
ミネラル質には細かい隙間があり、そこを埋めるように存在する有機質が、損傷の修復をおこなっています。
また、パンダの唾液に含まれる水分子が、自己修復の促進作用になっているようです。
この発見は、新しいバイオニクス材料の開発に役立っていくことでしょう。
(出典:Science Portal China)
まとめ
・パンダの歯は全部で42本
・乳歯の数は24本
・生後7か月頃から永久歯に生え変わる
・パンダの歯には自己修復機能がある
パンダの歯は42本だよ。