【レビュー】パンダはどうしてパンダになったのか？

本日紹介するのは、パンダの進化の歴史がわかる、学びのある1冊。

長い歴史の中で、中国に暮らすパンダはどのような進化を遂げてきたのでしょうか。

本書では、800万年前の祖先から順を追って紹介しています。

概要

タイトル	パンダはどうしてパンダになったのか？ 800万年生きた進化の歴史
価格	1540円（税込）
著者	方盛国（著）/王炜（絵）
発売日	2023年6月13日
出版社	技術評論社

中国固有の動物であるパンダが、長い歴史の中でどのような進化をたどってきたのかがわかる科学絵本です。

800万年前の始パンダ（始熊猫）までさかのぼり、姿や生態の変遷を紹介します。

かわいらしいイラストとともに、専門的な知識が学べる1冊です。

内容

レビュー

トミーです。

本書の著者である方盛国は、国家絶滅危機野生動植物の遺伝子保護センターの主任を務めており、パンダに関する様々な研究実績があります。

秦嶺山系にいるパンダの個体が、科学的に独立した「秦嶺亜種」であることを発見したことでも有名です。

そんな著者が解説する文章は、情報量が多いもののわかりやすく、パンダの進化の歴史について興味深く学べました。

一部専門的な言葉が出てくるため、子供には内容の理解が難しいかもしれませんが、柔らかいタッチのイラストが魅力的なので、ビジュアル面だけでも楽しめます。

本書では800万年前の始パンダ（始熊猫）から、ピグミージャイアントパンダやアイルロポダ・バコーニといった、パンダの祖先たちを紹介しています。

パンダの生態に関する本はたくさんありますが、進化の歴史のみにフォーカスしたものは珍しいと思います。

パンダという種の歴史にまで、一歩踏み込んだ知見を得たい方におすすめのマニアックな1冊です。

まとめ