素朴な疑問からディープなトピックまで、パンダのことならなんでも知りたい……。
本書はそんな願いを叶える、非常に専門性の高い内容となっています。
パンダの最新研究の情報を日本語で読める、贅沢な1冊です。
概要
タイトル | パンダ百科全書 世界一かわいいクマ科動物のすべて |
価格 | 4400円(税込) |
発売日 | 2024年10月30日 |
著者 | 張志和(編著)/立原透耶(訳)/小宮輝之(監修) |
出版社 | ホビージャパン |
本書では、パンダについての様々な事柄が科学的な視点で語られています。
著者は、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地所長の張志和さん。
内容は非常に専門的ですが、中国で暮らすパンダの写真が満載で飽きることはありません。
パンダに詳しくなれるよ。
内容
第1章 ジャイアントパンダがこんなにかわいいのはなぜ?
第2章 ジャイアントパンダの生活圏
第3章 ジャイアントパンダの前世と現在
第4章 「国宝」であるジャイアントパンダを保護するために
パンダの最新研究がわかる!
レビュー
「上級者向けパンダ本」だよ。
トミーです。
本書は、ニッチな内容が満載の「上級者向けパンダ本」です。
幾分か値は張りますが、得られる情報のことを考えるとむしろ安いくらいでしょう。
私も初めて知る話が多く、メモを取りながら読み進めたほどです。
たとえば、野生のパンダが生息するエリアは6つの山系に分けられますが、各山系のパンダにはそれぞれ好みの竹があり、竹の種類によって食べる部位が異なるそうです。
このエピソード一つとっても、日本語の書籍に掲載されたのは初めてなのではないでしょうか。
写真が豊富で、ビジュアル面でも楽しめる!
さらに、私が驚いたのは、マニアックな内容でありながらビジュアル面でも楽しめる点が見事に両立されていることです。
ほとんどすべてのページに、パンダの写真やイラストが掲載されており、ページをめくるだけでも充分に楽しめます。
日本において、刊行されるパンダ関連の書籍の多くは、万人が手に取りやすいライトな内容に仕上がっています(当然と言えば当然ですが)。
もちろん、そのような書籍も魅力的ですが、私のような「パンダのことなら、なんでも知りたい!」というパンダオタクにとって、このような本はありがたい存在です。
著者をはじめ、日本語での刊行に携わったすべての方に感謝を伝えたいと思います。
まとめ
・パンダの最新研究がわかる
・パンダの写真やイラストが盛りだくさん
・この本でしか読めないマニアックな内容
・著者は成都基地の所長
専門性の高い、マニア向けの1冊!