日本以外の国が、中国からどのようにパンダを受け入れているのか。
外国の動物園の事情を知る機会は、中々ありません。
本作はイギリスのエジンバラ動物園に密着した、貴重なドキュメンタリーです。
概要
タイトル | パンダの大冒険 動物園の挑戦! |
時間 | 46分 |
公開 | 2012年 |
制作 | BBC |
イギリスの公共放送であるBCCが制作した、パンダのドキュメンタリーです。
イギリスのエジンバラ動物園に、2頭のパンダ「ヤングアン」と「ティエンティエン」がやってくることになり、動物園側が準備に奮闘する様子が収められています。
日本以外の国でパンダがどのように扱われているのかがわかる、貴重な作品です。
エジンバラ動物園に密着!
『パンダの大冒険 動物園の挑戦!』を配信しているVODは?
『パンダの大冒険 動物園の挑戦!』は、VODで配信されています。
登録しているVODで視聴できるか、確認してみましょう。
『パンダフルライフ』を配信しているVOD
視聴できるVODサービスがない方は、この機会にぜひ登録してみてはいかがでしょうか。
レビュー
イギリスにパンダがやってくるのは17年ぶり。
トミーです。
この作品が制作された当時、イギリスにパンダがやってくるのは実に17年ぶりのことでした。
作中では、実際に2頭がやってくる前から多くの人たちがパンダを心待ちにしている様子が伝わってきます。
選ばれたヤングアンとティエンティエンは、中国ですでに子供を持った経験があり、エジンバラ動物園でも子供の誕生が期待されていました。
これまで出産経験のある個体が日本に来たケースはないので、そのあたりを比較するのも面白かったです。
日本との違いを見るのが面白い!
日本との違いといえば、パンダを受け入れるためにゴリラがいたエリアを改装するシーンがあるのですが、かつて上野動物園ではトラ舎を利用した過去があります。
どの国もパンダを受け入れる場合、既存の設備の中で、どのようにパンダが過ごしやすい環境を作るのかは共通する課題なのかもしれません。
ほかにこの作品で初耳だったのは、オランダに竹を栽培・販売している業者があるという情報です。
竹は地域によっては入手が難しいため、パンダを受け入れた国はそれぞれどのように大量に仕入れているのだろうと、疑問に思ったことがあります。
ヨーロッパのほかの動物園もこの業者を利用しているようで、一つ大きな謎が解けました。
現在は中国に返還されているよ。
残念ながら、この作品の主役である2頭は自然交配には至らず、2013年に人工授精を行ったものの、妊娠することはありませんでした。
2頭は12年のイギリス滞在後、2023年に中国へと返還されています。
こうして考えてみると、パンダが妊娠・出産するのがどれだけ困難で、奇跡的なことなのかを改めて実感します。
日本はパンダ好きが多い国だといわれていますが、この作品を見ると、パンダはどの国にやってきても動物園のスターになれるカリスマ動物だということがわかります。
ほかの国のパンダ事情を知ることができる、とても興味深い作品でした。
まとめ
・イギリスのBBC制作のドキュメンタリー
・エジンバラ動物園の奮闘の記録
・主役はヤングアンとティエンティエン
・VODサービスで配信中
イギリスのパンダ事情を知ろう!