パンダといえば竹や笹を食べているイメージが強いと思います。
パンダが実際は何を食べるのか、1日にどれくらいの食事量なのか、正確に知っている方は少ないのではないでしょうか。
どうしてパンダが竹や笹を食べるようになったのか、その秘密まで明らかにします。
パンダは竹や笹以外も食べる
パンダは竹や笹しか食べないのかな?
そんなことはないよ。そもそもパンダは雑食だからね。
パンダは竹や笹を食べる印象が強いため、草食動物だと思っている方が多いですが、消化器官の構造は、どちらかというと肉食動物に近いです。
パンダの食事は99%が竹や笹ですが、それ以外のものを食べることもあります。
動物園などの飼育下では、栄養バランスを考え、野菜や果物が与えられています。
野生のパンダは、ネズミなどの小動物を食べることもあるようです。
竹や笹以外も食べるんだね。
どうして竹や笹を食べるようになったのか
パンダは、どうして竹や笹を食べるようになったの?
それは、生存競争の結果だね。
パンダが竹や笹を食べるようになったのは、氷河期の食糧難が原因といわれています。
手に入れやすい竹ばかり食べるようになったパンダは、その後の生存競争を生き抜きます。
ほかの動物と取り合いにならないものを主食とすることで、争いを避けられたのです。
ちなみに、竹は一年中生えているため、パンダは冬眠することがありません。
竹や笹は一年中生えているから、食べ物に困らないのか~。
竹や笹を食べるデメリット
竹や笹を食べることによるデメリットもあるんだ。
パンダの食事は大半が竹や笹ですが、消化器官は肉食動物に近い構造になっています。
腸の長さが短く、栄養を効率的に摂取することができません。
足りない栄養を食事量で補うため、パンダは1日の大半を食べることに費やしています。
パンダの1日の食事量
パンダは1日にどれくらい食べるのかな?
10~20kgほどの竹を食べるよ。
パンダは1日の大半を食事に費やしています。
竹や笹からは栄養がほとんど摂取できないため、量で補っているのです。
パンダの1日の食事量は、大体10~20kg程度。
食べ物の種類によっては、それ以上の量を食べる場合もあります。
1日の半分以上、食事しているんだね。
ほとんどが糞になる
竹や笹の消化率は約20%。
パンダは竹や笹に含まれる繊維を分解することができないため、そのほとんどが糞として排出されます。
糞は消化されていない竹や笹が含まれているため、緑色で植物のにおいがします。
まとめ
・パンダは竹や笹以外も食べる
・消化器官は肉食動物に近い
・栄養を効率的に摂取できないため、量で補っている
・竹や笹は消化されず、ほとんどが糞になる
パンダは食事の99%が竹や笹だよ。