パンダには指が何本あるか、ご存知でしょうか?
パンダには第6の指があると聞いたことがある方もいるかもしれません。
この機会に、正しい情報を確認してみましょう。
パンダの指は5本
パンダの手は指が何本あるのかな?
5本だよ。
パンダの指の数は、多くの哺乳類と同じく5本です。
人間と異なり、パンダの5本の指はすべて同じ方向を向いています。
人間のように親指が他の指と離れて向かい合っている配置を、母指対向性といいます。
物を掴むことに適している母指対向性は、霊長類特有の性質です。
他の哺乳類と同じく5本なんだね。
第6の指、種子骨
でも、パンダは竹を掴んで食べているよね。
それは第6の指と呼ばれる骨のおかげなんだ。
前述した通り、パンダの指の数は5本です。
ただ、手首の親指側にある橈側種子骨(とうそくしゅしこつ)が発達しているため、それを利用して竹などを掴んで食べることができます。
パンダの発達した種子骨は、第6の指、偽の親指などと呼ばれています。
この第6の指の存在が、霊長類の母指対向性のような役割を果たして、人間に似た物の掴み方ができるのです。
竹を掴めるのは第6の指のおかげなのか~。
第7の指、副手根骨
さらに第7の指もあるよ。
1999年にはパンダが物を掴むために、さらに第7の指と呼ぶべき部位を利用していることがわかりました。
発見したのは、日本の比較解剖学者、遠藤秀紀さんです。
パンダの手をCTスキャンにかけたところ、パンダが物を掴むために、種子骨のほかに副手根骨を利用していることが判明しました。
副手根骨は手首の小指側にある骨で、種子骨とあわせて物を掴む仕組みは、パンダの2重ペンチ構造と呼ばれています。
まとめ
・パンダの指は5本
・第6の指、第7の指と呼ばれる部位がある
・種子骨、副手根骨が発達している
・第7の指の発見者は、日本の比較解剖学者
第6の指、第7の指のおかげで物を掴めるよ。