野生のパンダはどこに生息しているのでしょうか?
パンダが中国にいるのは周知の事実ですが、具体的に中国のどの地域にいるのか、知らない方は少なくないでしょう。
また、野生のパンダは中国以外の地域には生息していないのでしょうか?
今回は、意外と知らない野生のパンダの生息地について学んでみましょう。
生息地は中国の四川省、陝西省、甘粛省
野生のパンダは中国にしかいないの?
そうだよ。でも昔は、もっと広範囲に生息していたんだ。
野生のパンダは、中国の一部の地域にのみ生息しています。
具体的には四川省、陝西省、甘粛省です。
かつては北京周辺からベトナム北部、ミャンマー北部にかけて、現在より広範囲に生息していたと考えられています。
今は中国の一部の地域にしかいないんだね。
6つの山系に生息している
野生のパンダがいる地域は、どんなところなんだろう?
標高の高い、寒冷な山岳地帯だよ。
四川省、陝西省、甘粛省にのみ生息しているパンダですが、具体的にどのような場所で暮らしているのでしょうか。
野生のパンダが生息しているのは、標高1200~4100mの寒冷な山岳地帯です。
発見されている化石によると、パンダの祖先は現在より低い地域に生息していたようですが、生存競争の中で高い地域に移動していったとみられています。
現在野生のパンダが生息している地域は、6つの山系に区分されます。
6つの山系(秦嶺、岷山、邛崍、凉山、大相嶺、小相嶺)のうち、秦嶺山系は約1万2千年前にほかの地域から孤立しました。
そのことから、秦嶺山系に生息しているパンダは独自の進化を遂げて、ほかの地域に生息しているパンダとは異なった特徴をもっています。
パンダは6つの山系に生息しているのか~。
四川省のジャイアントパンダ保護区群
世界中のパンダの30%以上は、四川省にいるよ。
世界中のパンダの30%以上は、四川省のジャイアントパンダ保護区群に生息しています。
四川省のジャイアントパンダ保護区群は、7つの自然保護区と9つの風景名勝区で構成されていて、ユネスコの世界遺産に登録されています。
ジャイアントパンダ以外に、レッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウなど、ほかの絶滅危惧種も生息している重要な地域です。
まとめ
・中国の四川省、陝西省、甘粛省に生息
・標高の高い、寒冷な山岳地帯
・生息地は6つの山系に区分される
・世界中のパンダの30%以上は四川省にいる
中国の一部の地域にのみ生息しているよ。