生まれたばかりの哺乳類は、母親の母乳を飲んで育ちます。
それは、パンダも例外ではありません。
パンダの赤ちゃんがいつまで母乳を飲んでいるのか、詳しく見てみましょう。
飼育下のパンダに欠かせない人工ミルクや、竹を食べ始める時期についても紹介します。
パンダの母乳・初乳
生まれたばかりのパンダの赤ちゃんは、母親の母乳から栄養を摂取します。
特に出産後に出る初乳は、赤ちゃんが免疫を獲得するために重要です。
パンダの初乳は薄い緑色をしています。
主食に竹や笹を食べていることが影響しているのでしょう。
また、パンダの母乳は人間や牛と比べて、糖質が極端に少ないのが特徴です。
パンダの赤ちゃんは1年ほど母乳のみで育ち、固形物を食べられるようになると徐々に飲む量が減っていきます。
出産後に出る母乳を初乳というよ。
双子と人工ミルク
動物園で飼育されているパンダの赤ちゃんは、母乳以外に人工ミルクが与えられています。
パンダは双子が生まれた場合、ツインスワッピングという方法で飼育されます。
ツインスワッピングは、双子のパンダを母親のもとから交互に入れ替える方法です。
その際、人工ミルクはパンダの成長を助けてくれる大切なアイテムになります。
双子が生まれた時に人工ミルクは欠かせないんだね。
PANDA MILK-10(パンダミルク-10)
現在、上野動物園やアドベンチャーワールドでは、森乳サンワールドが開発したPANDA MILK-10(パンダミルク-10)が導入されています。
前身のPANDA MILK(パンダミルク)は、世界初のパンダ専用人工ミルクで、クマの母乳などをもとに開発されました。
ちなみにPANDA MILK-10は、一般向けには販売されていません。
パンダ専用の人工ミルクだよ。
1歳になると竹を食べ始める
パンダは生後6か月を過ぎると、母親を真似して竹を噛んだり、おもちゃのようにして遊んだりします。
1歳になる頃には永久歯が生えそろい、竹を食べ始めます。
固形物を食べる量が増えると、反対にミルクを飲む量は減っていき、大人の仲間入りです。
1歳になると竹を食べ始めるのか~。
まとめ
・パンダの赤ちゃんは母乳のみで育つ
・双子を育てるには人工ミルクが必要
・パンダ専用人工ミルク「PANDA MILK-10」
・1歳になると竹を食べ始める
生まれてから1年ほどは母乳のみで育つよ。