中国の闇市場では、密猟されたパンダの肉が取引されているようです。
希少な動物であるパンダに高い価格がつくのは、想像に難くありません。
伝統的に熊肉を食べている地域はありますが、パンダの肉はどのような味をしているのでしょうか。
高額で取引されるパンダの肉
現在、野生のパンダの個体数は約1800頭。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として掲載されています。
個人間での売買は禁止されていて、ましてやパンダの肉を食べることはできません。
しかし、中国ではたびたびパンダの密猟がおこなわれ、闇市場で取引されています。
密猟されたパンダの毛皮や肉は、高額で売買されます。
2015年には中国の雲南省で、野生のパンダ1頭を射殺し、その肉約35kgを4800元(約9万2000円)で販売した人物が逮捕されました。
この価格は原価ですが、パンダの肉は最終的に1kg1000万円ほどの価格がつくといわれています。
密猟されたパンダの肉が取引されているんだ。
パンダの肉はどんな味?
中国では「熊掌(クマの手)」が伝統的に食べられているため、パンダを食べてみたいと考える人物がいても不思議ではないのかもしれません。
パンダは竹を主食としているため、脂が少ないのでさっぱりしていて、ほかの熊肉と比べて獣臭くないといわれています。
最も味がおいしいからというより、珍しいものを食べたいという好奇心が、希少な動物であるパンダの肉に大金を出させるのでしょう。
ほかの熊肉より獣臭くないといわれているよ。
レストランでパンダ料理が提供されていた?
2017年、中国の湖南省にあるレストランが、パンダの料理を提供していると通報があり、立入検査がおこなわれました。
実際、レストランのメニューには「竹熊」の文字がありました。
竹熊は、ジャイアントパンダを意味する中国での別称です。
しかし検査の結果、竹熊として販売されていたのはタケネズミという動物で、パンダではありませんでした。
レストランは偽装表示の罪に問われたものの、本物のパンダの肉を提供していたらそれどころでは済まなかったことでしょう。
出典:クーリエ・ジャポン
まとめ
・パンダの肉は闇市場で取引される
・1kg1000万円ほどの価格がつく
・中国では「熊掌(クマの手)」が食べられている
・脂が少なく、獣臭くないといわれている
パンダの肉は食べられないよ。