1972年、上野動物園に日本初となるパンダが来園してから50年。
これまでに多くのパンダが飼育され、多くの人に愛されてきました。
現在へと続く、上野動物園のパンダの歴史を振り返ってみましょう。
【1972年】パンダ初来園
日中国交正常化の年、日本に初めてパンダがやってきました。
オスのカンカンとメスのランランです。
2頭は日本に社会現象を巻き起こし、上野動物園の年間入園者数は700万人を突破しました。
【1979年】ランラン死亡
ランランが急死し、多くの人が悲しみに包まれました。
翌年にはカンカンの新しいパートナーとして、メスのホァンホァンが来園します。
【1982年】フェイフェイ来園
ホァンホァン来園後にカンカンが死亡し、新たにオスのフェイフェイが来園しました。
2頭は現在、国立科学博物館に剥製が展示されています。
【1985年】人工授精に成功
日本で初めてパンダの人工授精に成功しました。
しかし、生まれてきたチュチュは、わずか2日で命を落としてしまいます。
【1986年】トントン誕生
フェイフェイとホァンホァンの間に、2頭目の子供トントンが誕生しました。
上野動物園は再び来園者数が増加し、第2次パンダブームが起こります。
【1988年】ユウユウ誕生
トントンが生まれた2年後、人工授精でユウユウが誕生しました。
育児に慣れたホァンホァンから愛情を注がれて、健康に成長していきます。
【1992年】リンリン来園
ユウユウが中国に旅立ち、代わりに北京動物園からリンリンが来園しました。
トントンのパートナーとしてやってきたリンリンでしたが、2頭の間に子供は生まれませんでした。
【2003年】シュアンシュアン来園
2000年にトントンが死亡し、メキシコからシュアンシュアンが一時的に来園しました。
リンリンとの間に繁殖が取り組まれましたが、子供が生まれないまま2005年に帰国します。
【2008年】リンリン死亡
22歳になったリンリンが死亡。
上野動物園は初来園から36年ぶりに、パンダが不在になりました。
【2011年】リーリーとシンシン来園
上野動物園に3年ぶりにパンダがやってきました。
オスのリーリーとメスのシンシンです。
来園直後に東日本大震災が発生し、予定より遅れての一般公開となりました。
【2017年】シャンシャン誕生
リーリーとシンシンの間にシャンシャンが誕生しました。
上野動物園で初めてとなる、自然交配で生まれたパンダです。
【2021年】シャオシャオとレイレイ誕生
上野動物園初の双子パンダ、シャオシャオとレイレイが誕生しました。
現在上野動物園には2頭のパンダが飼育されています。
まとめ
・1972年 カンカン・ランランが初来園
・2008年 初来園以来のパンダ不在
・2011年 リーリー・シンシンが来園
・現在2頭のパンダが飼育されている
上野動物園のパンダには長い歴史があるよ。