白黒模様の体を持つ動物、ジャイアントパンダ。
地球上にはパンダ以外にも、白黒の体を持つ動物は多く存在しています。
彼らは一体、どうして白黒の体をしているのでしょうか。
パンダマウスやパンダ鳥、パンダイルカなど、パンダの名を冠した動物も紹介します。
白黒の体を持つ動物
パンダといえば白と黒のツートンカラー。
しかし、体の配色が白黒なのはパンダだけではありません。
身近な動物では、ダルメシアンやホルスタインが白黒の配色です。
地球上にはシマウマやマレーバク、シャチなど、たくさんの動物が存在します。
白黒の動物はパンダ以外にもたくさんいるんだね。
白黒の体を持つ理由
白黒の配色をしている理由は、動物によって異なっています。
パンダの場合は、自然の中で保護色として機能する役割があります。
パンダのように白黒のカラーリングが保護色・分断色として機能している動物は多く、マレーバクやシャチなどがそれにあたります。
シマウマの場合は、色が均一な面に着地することを好む吸血性のハエから身を守るため、白黒の縞模様に進化したという説が有力です。
白黒の体を持つ理由は動物ごとに様々な説があり、これからも新しい発見があるかもしれません。
白黒の理由は動物ごとに異なっているよ。
パンダの名を冠した動物
パンダは白黒の体を持つ動物の代名詞として、しばしば引用されます。
正式名称や愛称にパンダの名を冠した動物を8種類紹介します。
パンダは白黒の体を持つ動物の代名詞なのか~。
パンダマウス
分類 | 哺乳綱齧歯目ネズミ科ハツカネズミ属 |
生息地 | 野生なし |
体長 | 約7cm |
体重 | オス:30~50g メス:20~40g |
パンダマウスは、パンダ柄に品種改良されたネズミです。
江戸時代から飼育されているパンダマウスは、ペットとして人気があります。
通常のネズミより小さく、しっぽが長いのが特徴。
ミコアイサ
分類 | 鳥綱カモ目カモ科ミコアイサ属 |
生息地 | ユーラシア大陸、ヨーロッパ、中国東部、日本 |
体長 | 38~44cm |
体重 | 0.7~0.9kg |
パンダ鳥やパンダガモの愛称があるミコアイサは、日本に冬鳥として飛来します。
灰色の短いくちばしがトレードマーク。
川や湖に生息しています。
コクマルガラス
分類 | 鳥綱スズメ目カラス科コロエウス属 |
生息地 | 東アジア、ロシア東部、日本 |
体長 | 約33cm |
体重 | 180~260g |
体の白黒模様から、パンダガラスと呼ばれるコクマルガラス。
日本に飛来するカラスの中では最小種です。
幼鳥の時は、ほかのカラス同様、全身黒い姿をしています。
イロワケイルカ
分類 | 哺乳綱鯨偶蹄目ハクジラ亜目マイルカ科イロワケイルカ属 |
生息地 | 南アメリカ大陸南端、インド洋南部 |
体長 | 1.2~1.7m |
体重 | 35~65kg |
イロワケイルカはパンダのようなカラーリングから、パンダイルカと呼ばれています。
高速で泳いだりジャンプしたりと、行動は非常に活発。
日本では一部の水族館で見ることができます。
パンダゲンロクダイ
分類 | スズキ目チョウチョウウオ科ゲンロクダイ属 |
生息地 | 日本、フィリピン |
体長 | 約10cm |
2020年に新種として認められた、白黒の縞模様が特徴の魚です。
チョウチョウウオ科にはほかに、パンダのようなアイパッチを持つクラカケチョウチョウウオがいます。
パンダカラーの魚はたくさんいるので、探してみると面白いかもしれません。
チョウビ
分類 | 硬骨魚綱コイ目コイ科フナ属 |
生息地 | 野生なし |
体長 | 約15cm |
チョウビは、中国原産の金魚の一種。
尾びれの形が蝶の羽に見えることから、チョウビと名づけられました。
白と黒の種類はパンダチョウビ、赤と黒の種類はレッサーパンダと呼ばれています。
パンダツノウミウシ
分類 | 腹足綱 |
生息地 | インド洋、太平洋 |
体長 | 1~3cm |
海にいる不思議な動物、ウミウシ。
その数は地球上に5000~6000種類いるといわれています。
白黒のパンダツノウミウシは、日本では宮古島などで確認されています。
ユースピノリア ミリタリス
分類 | 昆虫綱ハチ目アリバチ科 |
生息地 | 南アメリカ大陸 |
体長 | 約8mm |
ユースピノリア ミリタリスは、その見た目からパンダアリと呼ばれています。
メスはパンダカラーのアリらしい見た目ですが、オスは羽があってハチらしい見た目。
チリやペルーに生息するアリバチ科の昆虫で、強力な毒針を持っています。
まとめ
・白黒の動物は地球上にたくさんいる
・白黒の理由は動物によって様々
・保護色、分断色の役割がある
・パンダの名を冠した白黒の動物がいる
白黒の動物はたくさんいるよ。