
皆さんは、緑の回廊(グリーンコリドー)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
緑の回廊は、生物の多様性を保護するために重要な概念です。
今回は、人類の影響で分断された生物の生息地を繋げる取り組み、そしてパンダがどのようにかかわっているのか、わかりやすく解説します。
生物多様性を守る緑の回廊
人類は長い歴史の中で科学技術を進歩させ、生活圏を徐々に広げていきました。
しかし、それが原因で自然が淘汰され、生物の生息地が分断されるという問題が起こっています。
分断された生物の生息地同士を繋ぐ移動経路を、緑の回廊(グリーンコリドー)といいます。
自然生態系や生物の多様性を保護するためには、緑の回廊を整備することが重要です。
世界最大規模の自然保護団体WWFは、緑の回廊作りに積極的に取り組んでいます。

人類の影響で、生物の生息地が分断されたんだね。
分断されたパンダの生息地

かつては現在より広範囲に生息していたパンダですが、人類が活動エリアを広げたことで生息地を狭めていきました。
現在、パンダは中国の一部の地域にしか生息していません。
そして、野生のパンダが生息するエリアは6つの山系に分断されています。
中国は1988年、パンダを中国国家一級重点保護野生動物に指定しました。
中国国家一級重点保護野生動物の保護活動の一環には、緑の回廊の整備があります。
分断されたそれぞれのエリアに生息するパンダが交流するために、緑の回廊は重要な役割を担っています。

中国は緑の回廊の整備に取り組んでいるよ。
竹の一斉開花

パンダが主食としている竹は、タケノコが生えることで竹林を形成していきます。
竹は60~120年の周期で一斉開花し、その後枯死するという特徴をもっています。
一斉開花の後は竹林ごと寿命を終えるため、パンダにとって死活問題です。
かつては竹が一斉開花するタイミングで生息地を移動してきたパンダですが、現在は前述の通り生息地の分断が起こっています。
実際に1980年代には、一斉開花が原因で広範囲の竹林が枯れ、数百頭のパンダが餓死するという出来事がありました。
緑の回路を作り移動経路を確保することは、竹を主食とするパンダの保護と密接に結びついているのです。

竹林が枯れると生息地を移動しなきゃいけないのか~。
まとめ
・分断された生物の生息地を繋ぐ
・生物の多様性を保護するために重要
・パンダは中国国家一級重点保護野生動物
・竹の一斉開花時に移動経路が必要

生態系を保護するための重要な取り組みだよ。