人間以外の動物の「つむじ」を意識したことのある方は、少ないかもしれません。
つむじのある動物は多く、パンダもその中の一種です。
しかし、人間と比べて、つむじのできる位置や数は異なります。
パンダの個体を識別する際に役立つので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
つむじとは
つむじとは、毛が放散するように渦になっている箇所のことです。
漢字では「旋毛」と書きます。
人間の場合、主に頭頂部に発生するほか、ほかの動物にも見られます。
つむじは頭頂部にあるよね。
パンダのつむじ
パンダにも、つむじがあることをご存知でしょうか。
パンダの場合は、人間と違って頭頂部ではなく、眉間に現れます。
白い毛が渦を巻き、黒い点のように見えるのが特徴です。
パンダのつむじは、個体によって1~2つあり、動物園では双子が生まれた時につむじの数で見分けるケースもあるようです。
パンダのつむじは眉間にあるよ。
ほかの動物のつむじ
パンダ以外にも、つむじのある動物は決して珍しくありません。
私たちの身近にいる犬や猫、牛、馬などもつむじをもっています。
また、モルモットはたくさんのつむじをもつことで有名です。
つむじの位置や数などは、これらの動物の個体を識別する際に注目されることがあります。
動物のつむじについての研究はまだ少なく、わからないことも多くあります。
2010年に発表されたシドニー大学の研究では、「犬のつむじの方向が、性格や利き手に影響している」という調査結果が出ました。
もしかしたら、パンダのつむじの数にも、何かしらの意味があるのかもしれません。
つむじのある動物はたくさんいるんだね。
(出典:American Association for Anatomy – Wiley Online Library)
まとめ
・つむじとは毛が渦になっている箇所のこと
・人間のつむじは頭頂部にある
・パンダのつむじは眉間にある
・犬や猫など、つむじのある動物は多い
パンダもつむじをもっているよ。