人間と同じように、パンダにもいわゆる「利き手」が存在します。
竹を食べるシーンに注目すると、そのパンダの利き手が左右どちらであるかがわかります。
日本にいるすべてのパンダの利き手も調査したので、気になる方はぜひご覧ください。
パンダの利き手
パンダにも利き手があるということを、ご存知でしょうか?
利き手とは、左右の手のうち、器用さが優れており、より多く使うほうの手を指します。
パンダの場合は、正確には手ではなく前足ですが、物を掴む時に左右のうちどちらかを頻繁に使う傾向があります。
たとえば、上野動物園のリーリーは左利き、シンシンは右利きです。
パンダが竹を食べる場面に注目すると、左右のどちらが利き手なのかわかるかもしれません。
左右のうち、より多く使うほうが利き手だよ。
日本にいるパンダの利き手
日本では、3か所の動物園でパンダが飼育されています。
それぞれの利き手は、以下の通りです。
パンダ | 利き手 | 動物園 |
---|---|---|
リーリー | 左利き | 上野動物園 |
シンシン | 右利き | 上野動物園 |
シャオシャオ | 右利き | 上野動物園 |
レイレイ | 左利き | 上野動物園 |
良浜 | 左利き | アドベンチャーワールド |
結浜 | 右利き | アドベンチャーワールド |
彩浜 | 左利き | アドベンチャーワールド |
楓浜 | 左利き | アドベンチャーワールド |
タンタン | 右利き | 神戸市立王子動物園 |
パンダは竹を掴んで食べるため、比較的利き手を確かめやすい動物です。
なお、パンダが物を掴める理由には、第6の指の存在が関係しています。
利き手の比率
人間の場合、右利きの割合は世界中で90%程度だといわれています。
一方パンダの場合、利き手の比率に偏りがありません。
2022年にNHKのオンラインプラットフォーム「シチズンラボ」が実施した「動物の利き手」大調査では、右利きと左利きはどちらも43%という結果になりました。
なお、パンダの利き手は、竹を食べ始める2歳頃にわかります。
出典:シチズンラボ – NHK
ほかの動物の利き手
長きにわたって、利き手をもつ動物は、人間や類人猿に限られると考えられてきました。
しかし、現在では多くの研究によって、様々な動物に利き手に相当する概念があることが明らかになっています。
カンガルーやオウムは左足を頻繁に使う傾向があったり、シロナガスクジラは右側に旋回することを好む傾向があったりと、種によってその特徴は異なります。
そもそも人間にしても、利き手が決まるのは遺伝的要因が大きいといわれていますが、まだはっきりとした理由はわかっていません。
今後、多くの動物の利き手の研究が進むことによって、新しい事実が発見される可能性があります。
利き手がある動物はたくさんいるんだね。
まとめ
・パンダにも利き手がある
・パンダの利き手の比率は左右で半々
・竹を食べ始める2歳頃にわかる
・さまざまな動物に利き手がある
パンダにも利き手があるよ。