多くの生物と同様に、パンダにもオスとメスの2種類の性別があります。
この性別の割合について、どちらが多いのかを考えたことはあるでしょうか?
進化生物学の重要な理論を踏まえつつ、詳しく紹介します。
フィッシャーの原理
ヒトをはじめとする多くの生物は、性比(男女比)が1:1だといわれています。
イギリスの統計学者であるロナルド・フィッシャーは、1930年に『自然選択の遺伝学的理論』の中で、その理由を説明しました。
詳しい内容は割愛しますが、フィッシャーの原理はゲーム理論の台頭とともに洗練されていき、進化生物学における重要な理論となっています。
トミー
多くの生物は、性比が1:1だよ。
ジャイアントパンダの性比
パンダにおいても、野生での性比はおよそ1:1だといわれています。
現在日本で飼育されている個体は、オスが2頭メスが6頭と偏っていますが、過去に日本で飼育されていた全個体を並べると、やはり性比が1:1に近づきます。
なお、パンダは雌雄判別が難しく、性別を誤って判断されたまま飼育されていたケースもありました。
エマ
パンダの性比も1:1なんだね。
まとめ
・多くの生物の性比は1:1
・フィッシャーの原理で説明されている
・パンダの性比もおよそ1:1
・パンダの雌雄判別は難しい
トミー
オスとメスは大体同じくらいいるよ。