
韓国で人気を誇ったパンダ「フーバオ」の映画が、間もなく公開されます。
当ブログでは、普段からパンダに関する様々な情報を発信していますが、今回はファインフィルムズさんの提供で送る特別編です。
映画『私の親愛なるフーバオ』の内容や、舞台となる韓国におけるパンダの歴史など、これを見れば映画が100倍楽しめること間違いなしの情報をお届けします!
記事の最後には、映画に先駆けて本編映像も公開するので、ぜひ最後までご覧ください。
映画『私の親愛なるフーバオ』作品情報

タイトル | 私の親愛なるフーバオ |
公開 | 2025年4月18日 |
監督 | シム・ヒョンジュン/トーマス・コー |
配給 | ファインフィルムズ |
原題 | 안녕, 할부지 |
公式サイト | 映画『私の親愛なるフーバオ』公式サイト |
4月18日に公開を控えている『私の親愛なるフーバオ』は、韓国で暮らしていたスターパンダ「フーバオ」にまつわるドキュメンタリー映画です。
原題の『안녕, 할부지』を直訳すると「アンニョン、おじいちゃん」。
「アンニョン」は韓国語で「おはよう」や「こんにちは」、さらには「バイバイ」「またね」といった意味のある、普段の挨拶に使う言葉です。
そして「おじいちゃん」とは、“フーバオのおじいちゃん”として親しまれている飼育員カン・チョルウォンさんのことで、もちろん映画にも登場します。
「アンニョン、おじいちゃん」という言葉には、どのような意味が込められているのか……、ぜひ映画本編を見て感じ取ってください!
フーバオのプロフィール

性別 | メス |
誕生日 | 2020年7月20日 |
出生地 | 韓国(エバーランド) |
父母 | 父:ローバオ 母:アイバオ |
現住地 | 中国(臥龍神樹坪基地) |
韓国でパンダブームを巻き起こした立役者であるフーバオは、コロナ禍である2020年に生まれました。
社会に閉塞感が漂っていた中、韓国で初めて生まれたパンダの成長過程がSNSを通じて発信され、一躍人気者に。
日本に住む私たちとしては、上野動物園にいたシャンシャンとイメージが重なるのではないでしょうか。
2024年4月3日、3歳になったフーバオはエバーランドを去り、中国へと旅立ちました。
映画では、誕生から中国返還までの1354日間の軌跡が記録されています。
韓国のパンダ事情

フーバオの人気ぶりは、シム・ヒョンジュン監督が「アイドルよりもアイドル、芸能人よりも芸能人だったかもしれない」と語るほどの熱狂的なものでした。
映画を見ると、日本と同じく韓国においても、パンダは多くの人々の注目を集める特別な動物だとわかります。
一体パンダという動物は、韓国にとってどのような存在なのでしょうか。
韓国におけるパンダの歴史

韓国が初めてパンダを受け入れたのは、遡ること1994年。
ミンミン(明明)とリーリー(莉莉)の2頭が中国からやってきました。
ちなみに、日本では上野動物園にリンリンがいた時代ですね。
しかし、1997年にアジア通貨危機が発生すると飼育費用が重荷となり、2頭は1998年に中国へと戻ることになりました。
次にパンダがやってきたのは、実に22年ぶりとなる2016年のこと。
フーバオの両親、ローバオとアイバオの2頭が来韓します。
現在と比較するとパンダへの注目はそれほど大きくなく、エバーランドの混雑状況も落ち着いたものでしたが、やがてフーバオ誕生によりその状況は一変しました。
フーバオ誕生でブーム到来

2020年7月20日に誕生したのが、映画の主役であるフーバオです。
コロナ禍という厳しい状況の中で、誕生直後からその愛らしさと無邪気な振る舞いで、国民の心を鷲掴みにしました。
エバーランドが運営するYouTubeチャンネルでは、フーバオの動画が総再生回数5億回を突破。
特に、飼育員のカン・チョルウォンさんの足にしがみつく仕草を捉えた動画は、1600万回以上の再生を記録しています。
フーバオはその名前の通り、「幸せを与える宝物(福宝)」として、パンデミックの中で多くの人々に癒やしと笑顔を提供する存在となりました。
2024年、フーバオが中国に返還

誕生から4年近くが経過した2024年、フーバオの中国への返還が決定しました。
このニュースは、長い間フーバオとともに過ごしてきた飼育員たちやファンにとって、大きな寂しさをもたらす出来事でした。
最終週には、フーバオを最後にひと目見ようとするファンが集まり、観覧列の待ち時間は5~6時間にも及んだそうです。
エバーランドには、現在4頭のパンダが暮らしています。
フーバオの両親であるローバオとアイバオ、そして双子の妹、ルイバオとフイバオです。
今でもパンダを見ようとエバーランドに足を運ぶ人は大勢いますが、フーバオの中国返還が韓国パンダ史の大きな節目となったことは間違いありません。
映画『私の親愛なるフーバオ』は4月18日(金)公開!

映画『私の親愛なるフーバオ』は、4月18日(金)公開です。
フーバオとの別れに込められた感謝と惜別の思い、そして新たな旅立ちへの祝福がスクリーンに映し出されます。
日本でもこれまで、慣れ親しんでいたパンダとの別れを経験したファンは多いはず。
映画を見ることで、フーバオが韓国で過ごした時間を知れるのはもちろん、自分自身が大好きなパンダと過ごした、かけがえのない時間も思い出すことになるかもしれません。
今回、映画の公開に先駆け、ファインフィルムズさんから本編映像をいただきました。
本編で確認できるフーバオのかわいい姿を、一足早く少しだけお届けします。
映像の続きは、ぜひ劇場でお楽しみください!
普段はなかなか知ることのできない“ほかの国で暮らしているパンダ”に焦点を当てたドキュメンタリーが日本で公開されることは、非常に嬉しいことですよね。
一人のパンダ愛好家として、映画『私の親愛なるフーバオ』の成功を心から祈っています。

私も公開日に、映画館へと足を運ぶ予定です!
『私の親愛なるフーバオ』
4月18日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、
シネ・リーブル池袋他全国ロードショー
【ストーリー】コロナ禍に韓国で誕生したジャイアントパンダのフーバオ。「幸福を与える贈り物」と名付けられた彼女は、韓国はもちろん、世界中から愛される存在へと成長した。4歳になる2024年、中国への帰国を間近に控えファンたちが悲しみに暮れる中、飼育員たちはフーバオの幸せを願い、中国行きの準備を粛々と続けていた。小さい頃遊んだようなハンモックを設置したり、大好きな菜の花畑を手入れしたり…。出発に向けた前向きな準備を整えながらも、次第に近づく別れを前に、飼育員たちの心も揺れ始める。
監督:シム・ヒョンジュン、トーマス・コー
出演:フーバオ、アイバオ、ローバオ、ルイバオ、フイバオ、カン・チョルウォン、ソン・ヨングァン
2024/韓国/韓国語/カラー/94分 配給:ファインフィルムズ 映倫:G 東京都推奨映画
原題:안녕, 할부지
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まとめ
・フーバオは初の韓国生まれのパンダ
・YouTubeの動画は総再生回数5億回以上
・誕生から返還までの1354日間の軌跡
・4月18日より全国ロードショー

韓国の大ヒット作、いよいよ日本で公開!